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働き方改革の嘘と現実①~これまでの日常編~

こんにちは、もずくです。

最近、ようや日本人の働き方について、

「もうちょっと、人生大事にしようよ」

的な声が上がり始めましたね。

遅きに失して、失った命のあまりの多さよ。

もとい、去らなくて良い現場からやむなく撤退していった戦士のあまりの多さよ。

学校現場しか知らないもずくですから、世間知らずは重々承知ですが、

日本人の、人生における「仕事」のプライオリティの高さは異常でありませぬか?

そんな「異常」な学校の働き方と、

働き方改革の波が押し寄せた学校の右往左往を、シリーズで書いてみたいと思います。


ところでみなさん、教育公務員の正規勤務時間が何時から何時までか、ご存じですか?

学校によって、多少のずれはあるものの、もずくが勤務する学校では、

朝8時15分から夕方4時45分までです。

その間、午前に10分の休憩と昼休みが30分、そして勤務時間終了前に20分の休憩が設定されています。

もうこの時点で、は?なにそれ?状態です。

いろいろツッコミどころが多すぎて…何からか語れば良いのやら。



取りあえず、学校って、朝はだいたい6時くらいからプレオープンしています。

ここで言うプレオープンというのは、ただ正門が開いていますよ、と言う意味ではなく、

「電話も取りますし、生徒指導にも困りごと相談にも応じますよ。ただし授業はまだです。」

と言う意味です。

生徒は7時くらいから続々と登校を始め、7時15分くらいをめどに部活の朝練が始まります。

教員が一通り朝練に付き合った後、8時15分から職員朝会。コレが正規の勤務の始まりです。

でも、この職員朝会の前に、我が校では「学年朝会」が行われます。始まりはだいたい8時5分から。

本来は、職員朝会の後、各学年の教員でその日の打ち合わせをする学年朝会があるべきなのですが、

なにしろ、生徒の正規登校時刻が8時25分ですからそれまでには教室に上がっておかなくちゃなんない。

遅刻のチェックをするのに、こちらがいないというわけにはいきませんから、職員朝会の後に悠長に学年朝会をやっているような余裕はないわけです。

結果、例え朝練がなかろうとも、我々の出勤リミットは8時5分。

もろもろの準備を前日に終えて帰ったとしても、やはり30分くらいは心と時間の余裕が欲しいものですから、

どうしても、出勤時間は7時30分くらいになります。

教室に上がるときは、午前中の授業の準備物を全部持って上がります。

私が中学生の頃は、先生って教科書一つ、せいぜいノートを小脇に抱えた程度の簡易装備やってきたような気がするのですが、

今は生徒の副教材も、当時とは比べものにならないくらいに増えています。こちらが配るプリント類も半端なく多くなっていますから、授業に行く準備も大変です。

教員はたいてい、自分専用の洗濯かごのような大きなかごを持っていて、そこに教材を投入します。

教科書、ノート、副教材類、チョークケース、筆箱、お道具セット、カメラ、DVDプレーヤー、パソコン、タブレットなどなど。

さらに、B4のファイルケースを各学級分準備して、その中には各クラスで使用するプリントを入れて持ち運びます。

例えば午前中に3時間授業が連続すると、右手に洗濯かご、左手に3クラス分のファイルケース。総重量いくらくらなるのか知りませんが、とにかく相当な重さ。

これで4階まで上がりますから、老体には辛い。

ちなみに、授業が連続するときには、教材は全部持って上がります。

4階からいちいち降りたくないというのもありますが、それ以上に、生徒を放置したくないからです。

時間があればマイクラスで生徒観察。一分でも一秒でも必ず顔を出すのが、担任の鉄則です。


昼食は生徒と共に。

食後の昼休憩もマイクラスや廊下で生徒観察。

午後の授業の後は清掃、帰りの会。

ここまで一切職員室には降りぬ覚悟で生徒観察。

午後4時に学校は修了しますが、その後も提出物の出来ていない生徒を残してやらせたり、班長会議をしたり、教室整備をしたりで、結局職員室に帰るのは5時過ぎ。

それから部活を見て、生徒が下校するのが6時。

欠席連絡をしたり、出席簿管理など、細々した日常の事務をこなして6時半。

ようやく自分の仕事が出来る時間です。



…って、勤務終了時刻、何時だったっけ!?


これから、昼間やった漢字のテスト付けて、生徒の作文付けて、明日の教材準備して、道徳の授業のプリント刷って、予習もして、班長会議で出来た新しい班の座席表作らないと帰れないんですけど。


これは、教員の日常の中でも、ごく一般的な日常の風景です。ここに、生徒がなんかやらかして、生徒指導が加わったら、さらに時間は繰り下がっていきます。


読んで頂いて分るとおり、そもそも、学校の勤務時間の設定と、生徒の登校・帰宅時間との間に大きな乖離があるのです。

しかしながら、これをもって、

「乖離がある!労基法違反だ!」と叫んだ教員を、私はいまだかつて、見たことがありません。


これが、学校時間の現実です。




              ~続きます。~



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プロフィール

もずくねえさん

Author:もずくねえさん
地方の中学校で教師をしています。平生は決して表にさらすことのない、本音の熱い部分を、お届けします。(真面目バーション)

要するに、普段、柄でもない先生ヅラしているせいでたまりにたまってるストレスの解消のため、精神の安寧のため、ここに好きなこと書かせてください的な。(本音)

あ~、清少納言の気持ち、わかるわ~納言ちゃんもたまってたんだろうな~

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