私の出会った個性の強すぎる先生達⑧

こんにちは。

これは、私が以前、転勤した先で出会った先生の話です。

その先生は、40代前半、穏やかな理科の男性教諭です。仮に名前をK先生としましょう。(実名とは無関係)

その学校に異動が決まったとき、K先生を知る先生方から、異口同音に注意?されました。

「K先生、めちゃくちゃ写真撮るから、気をつけて。」

写真撮る?

趣味でしょうか?

別に良いんじゃないかと思いますけど。

気をつけてってどういうこと?

「写真撮るんですよ、マジで。とにかく、隙あらば撮りますから。」

あのね…もずくが20代の若い頃ならともかく、こんなおばさんの写真なんか、誰も撮らないって。

「いや、違うんですよ、そんなの関係ないんです。女性の写真をひたすら撮るんですよ。気をつけた方が良いですよ。」

…そうなの?

まあ、顔も知らないし、気の付けようもないんだけど。

「すぐ分かりますよ!だって、いつも、すごい機材抱えてますから。一発で分かります!」



転勤初日。

学校の正門に、写真屋さんが来ていました。

きっと、4月1日は、入学者説明会に新一年生が来るので、それを撮りに来たのだと思います。腕に腕章、カメラバッグに、多分500ミリくらいの超望遠レンズ装着してる。服装はカメラマンベスト。

準備万端ですね。

…て、私撮ってるんですけど~~~~~!?

も、も、もしやこれがうわさのK先生!?

どう見ても業者さんでしかありません。

どうやら、転勤してくる先生方の初日の姿を撮影するという名目らしいのですが。一体、それが何の役に立つのでしょう??



その後もK先生のカメラワークは非常に冴えており。

全校集会や、体育祭、文化祭の度に出入りの業者顔負けのカメラ抱えて撮影。撮影。撮影。

なにしろ、教員ですから、普通の業者には撮れないアングルでの写真撮影が可能です。

生徒総会で発言する生徒の真下に潜り込んで、下から舐める角度で撮る。撮る。撮る。しかも女子。

趣味も、行き過ぎると、多少の不気味さを伴うとはこの事で。

女性教員は、なんとなく薄気味悪く感じていたちょうどその頃。

K先生が、他の先生と話しているのを聞いちゃったんですよ。

「K先生、僕も生徒の写真撮りたいんですが、カメラ構えてると生徒がどうしても身構えちゃって。」

「うん、そういうところあるよね。だから僕は長いレンズで遠くから撮影するんだよ。」

なるほど…そういうことだったのか…遠くからなら、生徒に撮影を意識させずに自然な表情を収めることができます。

が!

その続きがすごかった!!

「まあね、どうしても自然な表情が撮りたかったら、こんなのあるよ。ほら。」

出てきたのは…

胸ポケットに挿せる、ペン型カメラ!!



いやいやいや、それ、ダメでしょう~~~!?

いくら写真が趣味とは言え、それ、別の趣味とも受け取られかねませんから~~~~(汗;)

こういうところを、「注意しろ」って、みんな言ってたんですね。
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私の出会った個性の強すぎる先生達⑦

こんにちは。

とてもじゃないけど、一回の記事に収まらない、ビッグサイズのF先生。

私の出会った個性の強すぎる先生達④
私の出会った個性の強すぎる先生達⑤
私の出会った個性の強すぎる先生達⑥

さらなる不幸は、前期中間テストの時にやってきました。

幸いなことに大きな学校ですから、学年に複数の社会の教員がいます。

テストは、別の教員が作ることでなんとかなりました。

ところが、です。

中学校では、成績の管理のために、テストの採点を完了して、素点を入力しておかないといけない日が決まっています。

F先生。採点している気配がない。

普通、採点って、授業が済んだ放課後や、授業の空き時間にするものなんですけど。そんな様子もなく。

ホントはいけないんですが、家で付けたい先生もいるから、まあ、家で付けてるのかな…?

しかし、不安じゃないですか。

素点入力の少し前。

学年主任が、F先生に聞きました。

「F先生、テストの採点は大丈夫ですか?」

「あは、あは、あはは、ええ、まあ。」

「学校で付けないんですか?」

「あは、あは、あはは、家で。」

「持ってきたらどうですか?手伝いますよ。」

「あは、あは、あはは、いやそれが、なくなって。」

なくなって!?

どういうことですか~~~~!?

どうもこうもない、家に持って帰ったものの、どうやら、どこにあるかわからなくなったらしく。

それを今日まで黙ってたのはなぜ!?

直ちに校長と学年主任が、F先生を拉致って家に直行。

散らかりまくった家の中を漁りまくって探したそうな。

家のリビングにあちこち散らばって、全部回収するまで生きた心地がしなかったと、校長は後で笑わしてくれたけど。

回収して、学校に持って帰って、そしてちらっと見たもう一人の社会の教員が言いました。

「こういうのって…いやだね…」

指さす先に、大問1の合計点が書いてあります。

26点。

なにがいけないんでしょう?

「だって…大問1って、20点満点の問題ですよ…」



一から全部見直すと、すげ~~~!!

答えが「アマゾン川」の問題、「ミシシッピ川」も正解。「ナイル川」も正解。

答えが「A」の選択問題。「B」も「C」も「D」も正解。

○も×も、もうむちゃくちゃなんですよ…

その日から、学年の先生総出で付け直し。

必死に付けてるそばで、F先生は「あは、あは、あはは」してました、ずっと…

きっと、もずくが話盛ってると思ってるでしょ?

これまだまだ序の口ですから。

全部実話だし、もっとすごいことが山ほどあっんですよ、実際。

結局、その後のテストは全部、管理職が採点してました。毎回ね。。。。。。お疲れ様です。管理職って大変ダネ…



F先生は、こんなことをずっと繰り返しながら、それでもなんとかこの業界の隙を突く形でしぶとく生き残っていたんでしょう。

一年契約の臨採ですから、次の年も別のところで迷惑かけて…の繰り返し。

ただ、うちの校長は違いました。

絶対にもう、この先生雇ったらダメって、教育委員会に直談判。

今年はなんとかうちで面倒見るけど、来年以降、どんなに人手が足りなくても、この人雇ったらダメって。

F先生だって、生きていくすべが必要ですから、気の毒な話なんですが、教壇に立つにはあまりにも能力が欠落しすぎています。

次の年から、F先生に雇用はありませんでした。

今はどうされているか、分かりません。

…と書くはずなんですが。

なんとF先生、翌年の文化祭に現れたんですよ、学校に!!!

前年度、あれほどのダークマターを校内にまき散らして散ったにもかかわらず、ですよ!

その神経を、ホント疑います。

あは、あは、と言いながら、校内を巡回…というより徘徊。

早々に校長に捕まって、校長室でお茶飲まされて、送り出されてました。

生徒だって騒ぐし、何しでかすか分からないし。

忘れられないF先生。

元気かな…あは、あは、あはは。




私の出会った個性の強すぎる先生達⑥

こんにちは。

シリーズでお伝えしています。前記事から読んでいただけると喜ばしい。

私の出会った個性の強すぎる先生達④
私の出会った個性の強すぎる先生達⑤

F先生の授業は、当然ながら、しっちゃかめっちゃかでした。

1年生の担当だったので、最初は良かったんです。生徒も緊張して何が何だかわかんないわけですから。

「この先生、おかしい」とか思う余裕もないわけです。

ところが、ひと月も経つと、1年生の授業も本格化してきますし、生徒も学校生活に慣れてきます。

こういうのって、最初からクレームになって上がってくるわけではありません。

最初は、少しずつ授業が成り立たなくなっていき、最終的に大きなクレームになって学校を襲うものなのです。

そもそも、授業がまともに出来たのか?

答えはNOです。

一年の相当早い段階で、板書を全くしない、教科書を読みもしない、授業目標も確認しない(今は授業の最初に一時間の達成目標を明示するのが常識です)、簡単な漢字も間違っている、ただ、ごにょごにょ話しているだけで、何を言っているかさっぱりわからないという苦情が生徒から上がり始めました。

そうなることは我々にも分かっていましたから、担当学級の担任や学年主任が注意するものの、全く改善しない。

そりゃそうです、注意して直るくらいなら、こうはなりません。

多分ですが、もはや能力の問題ではなく、脳の機能の障害なんですから。

生徒も次第に諦めてしまいます。

で、どうなったかというと。

授業崩壊です。

授業中に生徒が私語しててもお構いなし。なんだかごにょごにょ言ってるだけだから、生徒もバカにしてますますエスカレート。

黒板向いて板書する隙に、生徒は座席を大移動し、F先生が向き直ったときには教室中いす取りゲーム並みに入れ替わってる。

お菓子を食べる。

最初は板書のために黒板を向くタイミングの度に食べてたらしいんですが、そのうち先生の目の前でも平気で食べるようになったらしい。

何食べたかって?

じゃがりこ!!!


いやいや、音も臭いもするじゃろう!?

もはや、教室ではない、そこは何でもありの幼稚園。(幼稚園だって、そんな勝手なことは許されない。)

最終的には、授業中に、美術の課題が出来てないからって、デザインセットを出して授業中に色を塗った猛者もいたそうな。

先生、筆を洗いに行ってきますって、手洗い場を使っているところを、向かいの教室で授業してた教員に不審に思われて発覚したんですが。

そんな状態ですから、ほどなく、学校はクレームの嵐に見舞われることに。

もちろん、我々も八方手を尽くして、おりました。

校長、教頭と、社会科の主任を交えて、授業の仕方をレクチャー。学年の空き教員が巡視。担任が、教室で生活ノートを見る。本来なら職員室で行う仕事を、社会の授業中の教室に持って行って行う、などなど。

しかしどんなに対策しても、保護者の側からすれば、「教科担任を変えてくれ。」

要求はこれに尽きます。

フォローが現場のキャパを大幅に超えているので、教育委員会にも相談しました。

教育委員会から、たくさんの人が巡回にやってきましたが…

結論。教科担は変わらない。

よほど、犯罪行為に走ったとか、生徒に手を挙げたとか、そんなことでもないかぎり、一度雇用されたら首切るコトは出来ないそうです。

いや~…あんなにむちゃくちゃでも…クビにできないんだ…

まあ、自分たちがブッキングしたってのもありますしね…

続く。






私の出会った個性の強すぎる先生達⑤

こんにちは。

前日来、4月も結構すぎてから、本校に配属されたF先生のことを書いています。

私の出会った個性の強すぎる先生達④

赴任当日、職員朝会で紹介されたF先生は、見た感じ落ち着いた50代の男性教師でした。

細身の身体にきちんとした三つ揃えのスーツを着こなし、年齢の割に真っ黒い髪をぴしっと七三に分けて、ポマードでなでつけています。

ちょっと見た目は古くさいですが、教師然とした風貌。

ん?

いいんじゃね?

噂で聞いていた前日までの予想を覆す雰囲気。

F先生が我が校に来ると決まってから、F先生の前任校の知り合い教師に連絡を付けた好き者がいます。

前任校の教師は言ったそうです。

「F先生来るの?うん。来たらわかるよ。」


来たけど、わかんない。良い感じじゃない?

しかし。その見た目とは裏腹の、トンデモナイ本性が次の瞬間に!!

彼は配属の挨拶をおもむろにし始めました。

声が小さくて、聞き取りづらい。

みな、固唾をのんで聞き入っています。

「…で……京都に……自分の高校時代……○○高校の生徒と……人生の節目で……宇宙人の……」

え!?

今、宇宙人っていましたよね!?

何言ってるか、訳わかんないんですけど!?

スピーチはまだまだ続きます。

「私をほしがる人が……東京や……名古屋からも……宇宙の……スペースシャトル……」

は?は?ちょっとまって!!!!!!

超おかしいんですけど!!!!!

もはやこれは、教師とかなんとか言う前に、人としておかしい。

紹介した校長が目をぐりぐりさせながら、盛んに我々に目配せを送ってくる。

おい、君たち、わかるかい?このダークマターを、今年一年間面倒見るんだよ。(心の声)

ちょっとそんなにこっちに目配せされても困っちゃう。

良~く耳をすましても、結局F先生の言ってること、さっぱりわかりませんでした。

職員一同、コトの重大さに一瞬で気づき、目配せしまくる。

生徒には、「目配せするな!」って散々言うくせに。



F先生の逸話は、この先、シリーズにできるくらい、たくさんありまして…

例えば、私が遭遇した件で言うと。

F先生とは学年が違っていたので、直接的な関わりはあまりなかったのですが、部活の副顧問として組むことになりました。

チーフ顧問と、副顧問のもずくとF先生という三人構成。

部活には結構顔を見せてくれておりました。一言もしゃべらず、見ているだけ。

それでもいい。

いてくれるだけでありがたい。

あるとき、生徒が足を捻挫しました。

保健室に氷を取りに行かなければなりません。

F先生も駆けつけてくださったので、お願いします。

「F先生、氷を取りに行くか、ここについておくか、どっちかお願いします。」

そのとき、F先生は、こう、言いました。

「あは、あは、あはは、…今、何時?」

本当です。

もう、心の中で驚愕しました。

ダメだ、イカレてる…

言葉は悪いですが、多分、ボケてるんだと。。。

ずいぶん若年性ですが、痴呆が入ってると仮定すれば、なんとか説明がつきます。



こんなこともありました。

春を過ぎ、夏を過ぎ、秋の来た頃開催された部活の大会でのこと。

大会会場で、朝、会いますよね。

当然、朝の挨拶します。

「F先生、おはようございます。お休みなのに、お疲れ様です。」

F先生は言いました。はっきり。私に正対して。きちんと顔を見ながら。

「あは…あは…あはは…あなた、誰?」



こういう話は、当然ですが、学校でもします。

そりゃ、しちゃいますよね。だって、一大事じゃないですか。

でもね、学年団の先生達…この話に、驚きも、笑いもしてくれない。

ため息つきながらこう言うのです。

「もずく先生…そんなんいつものコトよ。」

いつものコトって…普通じゃないでしょ!?

「そうよ、普通じゃないの。」

こんな調子ですから、生徒とのやりとりや授業も大変です。

続く。





私の出会った個性の強すぎる先生達④

こんにちは。

シリーズでお送りしております、私の出会った個性の強すぎる先生達

私の出会った個性の強すぎる先生達①
私の出会った個性の強すぎる先生達②
私の出会った個性の強すぎる先生達③

お次の先生は、私の教員人生史上、もっとも忘れがたい、トンデモ先生です。

その先生は、臨時採用教師として、生計を立てている先生でした。

その昔は数学の教師として働いてたらしいのですが、我が校に赴任してこられたときは、なぜか社会の教師でした。

この辺りはもしかすると、前回書いた臨時免許を、どちらかの教科で出してもらっていたのかもしれません。

さて、その先生を仮にF先生としましょう。(実名とは関係ありませんよ。ただの私の趣味です。)50代中頃くらいの男性教員です。

F先生は、4月もすでに3、4日過ぎたくらいに、ようやく配属になった先生です。

超大規模校の我が校は、最後の最後まで学級数が読めません。

学区内に開発途上の大きな新興団地を抱えているため、3月末に引っ越してくる家族が後を絶たないのです。

学校では、学級が増えた場合に、どの教科の教員を増やすかという優先順位が決まっています。授業数の関係で、5教科の教員が優先的に増えることが多いです。その年は、時間数の関係で社会の教員が増えることになったのでしょう。


F先生が来ることになったとき、ちょっと一悶着ありまして。

学級数が増えたので、担任が必要になったのですが、F先生にすべきかどうかで結構長めの上層部会議が開かれました。

ここでいう「上層部」とは、校長・教頭・主幹・主任クラスの教員で構成する学校運営に関わる案件を話し合う人たちです。

当然非公開ですが、皆、机を並べて働いている仲間ですから、会議の内容はダダ漏れです。

ていうか、学校にはそもそも、箝口令が敷かれるほどの企業秘密ってありませんから、会議の内容は速攻で教員達の格好の噂になりました。

…どうやら、やばい奴来るらしい。

前回の記事でも書いたのですが、4月は、一番、臨時採用教師のいない季節。いそうでいないんです。臨採教師に募集してても、4月って切り替え時ですから、全然別の職種で就職決まっちゃったとか、そういう人も多い時期なんです。

で、うちに来たF先生が。

どうやら、鳴り物入りのダークマターだったらしく。

4月の3,4日まで、配属されずに教育委員会の手元に余っていたってコトからして、すでに「 う~ん」なんですけど、担任が出来ないってどういうこと?


結局担任は、大学を卒業したばかりの、右も左も全くわからない、臨採の男子教員がすることになりました。

これまたすごい非常事態ですよ。おわかりですか?

大学を卒業したばかりで、一度も教壇に立ったことがないばかりか、臨採なので初任者研修も受けない教師が、生まれて初めて担任を持たされるわけですから。

普通、初任者には、学級経営上のアドバイスをしたり、授業のやり方を教えてくれたりする初任者指導の専門教員がぴったり張り付いているのですが、それもない大卒臨採君が担任だなんて!!

もちろん、上層部会議も、苦渋の決断です。

50代男性F先生の方が良いのではないかという意見もかなりあったという話。

しかし。

この選択は大正解でした。

大卒臨採1年目君は、わからないなりに一生懸命で、人柄も相まって、不器用ながらもよい学級経営を行いました。

それにひきかえ、当のF先生ときたら…

もう、赴任初日から、すごかったんです!!

続く。
プロフィール

もずくねえさん

Author:もずくねえさん
地方の中学校で教師をしています。平生は決して表にさらすことのない、本音の熱い部分を、お届けします。(真面目バーション)

要するに、普段、柄でもない先生ヅラしているせいでたまりにたまってるストレスの解消のため、精神の安寧のため、ここに好きなこと書かせてください的な。(本音)

あ~、清少納言の気持ち、わかるわ~納言ちゃんもたまってたんだろうな~

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