学園ドラマのようなことは、本当にあるのか?

こんにちは。

先日の記事に対して、ありがたいコメントを頂きました。

息子の学級が崩壊したときの話。

コメントはどんなときもありがたく拝見して、自分の糧とさせて頂いています。

が、ちょっとコメント返信だけでは勿体ないインスパイアを得て、記事にしてみようと思った次第。

よめちゃん+様から頂いたコメントはこうです。(一部抜粋)

「最近のドラマ、今シーズンも学校が舞台なものがたくさんあり、また結構共通を感じるのが、あまり問題を起こしたくなくて気になる生徒に対して動きたがらない先生(積極的に動こうとする先生に反論したり)と、無視できず行動にうつす先生がいるという部分です。
実際は、どこまでリアルなんでしょうか☆」



私は、ドラマを全く見ないので、学園ドラマがどんなものなのか、さっぱり見当も付かないのですが。

学園ドラマと言えば、私の中では、「3年B組金八先生」で終わってますので、最近のトレンドはわかりません。

ただ、コメントにあるような

「動きたがらない先生と無視できず行動に移す先生」

という対立構造は、少なくとも中学校の生徒指導においては

ない

と断言して良いと思います。



そもそも、学校では、どんな時に生徒指導してると思いますか?

答え。

エブリデイ・エブリタイム

例えば朝。

学級に上がってみると、一部の生徒がまだカバンの片付けも出来ずにウロウロしている。

聞けば、部活の朝練の片付け担当の生徒が仕事をサボり、代わりにやっていて遅くなってしまったという。

はい、もうここ、いろんな意味で生徒指導です。

①決められた時間にきちんと座っていない。
②決められた時間までに決められた方法で荷物の整理が出来ていない。
③部活の朝練が、学級朝会に影響している。
④部活の片付け担当、誰や?

①②について

一般の方からすると、

「学校でなんでもかんでも、いちいちルールを決めてそれを守らせようとするからいけないのだ。だいたい時間になったら座ってれば良いじゃないか、荷物の片付け方なんて好きにさせてやれば。」

と言うのが本音じゃないかと。

そうなんです。

大人の世界では、その辺りは自主性に任されているところですよね。

学校のようにチャイムがあるわけじゃありませんから、「10時に。」と約束したって

実際のところは5分遅れたり、ちょっと早まったり。

そんなもんです。

荷物の片付け方についても、自分のロッカーの中や机の上は、自分の好きなようにカスタマイズして、好きなように使っているというのが実情でしょう。

ところが、学校では、こういうところに厳格なルールがあります。

何でなんでしょう?

理由は簡単。

「ルールに基づいて生活できない奴は、自主性に任せてもちゃんと出来ない。」

からです。

義務教育って、社会生活を円滑に送るための準備期間ですから、子供達が大人になってからちゃんと自主性をもって生活できるように、まずはきちんとルールを守らせるところから始まるんです。

③④は、部活の顧問の指導の範疇です。

朝練習をしても良いんですが、それはあくまでも通常の学校生活に影響ない範囲で行われるべきで、

今回のように朝会に遅刻しては、いけません。

逆に言えば、遅刻の理由を「朝練」と言ってはいけない、ということです。

1年生はその辺りの事情が分りませんから、つい、本当のこと言っちゃうんですね。

さらに、今回の遅刻は、片付け当番がどうやら片付けをせずに帰ってしまったことが原因らしいので、

その生徒の聞き取りや、部活での指導もお願いしなければなりません。



…と、このように、学校生活を営む上では、こんな細かい生徒指導がてんこ盛りなんです。

生徒指導って、不良生徒がたばこ吸ったり人殴ったり暴れたりして

それを勇気ある若くてイケメンで人気抜群の先生が

「なにやってんだ~~ばっきゃろ~~~!!」

って、熱く指導することじゃなくて、

まさに日常の、こんな細々したルール違反や不正な態度をこんこんと説諭することなんです。



よめちゃん+様の言われるドラマがどんな感じなのか、どうも分らないので恐縮なんですが、どんな生徒指導も、基本はチームプレーです。

例に挙げたような、日常の何気ない指導でさえも、

①②については学年主任に必ず報告します。

学年の教員にも雑談に交えて必ず言っておきます。

そうやって、生徒の動きを細かく報告することで、他の先生方が私の代わりに見ていてくれる機会が増えます。

③④についても、部活の顧問との連携で、生徒指導が行われます。

④なんかは、もしかすると、部活の中で、同学年の上下関係が隠れている場合もありますから、

部活の顧問としては、学級担から報告してもらうとありがたい案件だと思います。

上下関係があるな…と思っても、何も起きてないときはなかなか突っ込みづらいですから、

④のような事件は格好の聞き取りチャンスとなります。

こういう細かいことの積み重ねで、学校って動いてるんですね。



「3年B組金八先生」では、大きな事件が次から次へと起き、その度に、


一生懸命指導する金八先生とその仲間対コトを荒立てたくない教頭先生とその取り巻き

みたいな構図があったように思うのですが

実際の生徒指導は、

大きなコトが起きてからでは遅い

というのが実態です。

例に挙げた④のような

「部活の片付け放棄男」

も、知らずに放置すれば、大きないじめ事件に発展しないとも限りません。

そういう大きな事件になる前に、

日頃からの小さな生徒指導の積み重ねがあります。



大事なことは、

「小さな生徒指導は、サボると教師である自分に返ってくる。」

ということです。

ドラマのように、「動きたくないから動かない」を決め込んでいると

結果的には生徒になめられ馬鹿にされ、授業が成立しなくなったり学級が荒れ果てたりします。

生徒指導とは大きな声で怒鳴り散らすことではなく

物事のルールや有り様を「教えてやる」作業ですから

別に女だろうが老人だろうが若者だろうが、出来ないことはありません。

まれにこれをサボって学級崩壊や授業崩壊を招く教員がいることにはいますが、

学校はチームプレーなので、

崩壊しきる前に

何らかの手が入るのが普通です。



熱く指導する若くてイケメンの先生…

かっこいいけど、それ、幻想です。

そんなスタンドプレー、

学校では迷惑ですから。






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息子の学級が崩壊したときの話。

こんにちは。

突然ですが、私には二人、息子がいます。

二人のうちの一人は、すでに独り立ちして、私と同じ業界で、私と同じ教科を教えています。

こいつが小学生の頃、保護者の立場で学級崩壊を経験しました。

今日はその時にとても印象に残った出来事について書いてみたいと思います。


その先生は、決して悪い人ではありませんでした。

多分、年の頃30代後半くらいじゃなかったでしょうか。

穏やかな男性教師で、ものの分った雰囲気の漂う上品な人でした。


息子の通う小学校に転勤で来られて、すぐに息子の担任に。

それまで、女性教師にばかり教わっていた息子は、初の男性教師と言うことで、大変喜んでおりました。

ところが。

この先生にいけないところは何もないのに、女子達がこの先生に懐かなかった。

理由は…子供に言わせると、

「女子が、キモイ、キモイって、うるさいんよ、お母さん。」

…とのこと。

よくある、高学年女子特有の、反抗期とでもいいましょうか。

小学校高学年の女子は、身体もぐっと成長して、心も一気に女性らしく変貌するときなのでしょう、

転勤してきたばかりの30代の男性教師に対して、ことのほか過剰に反応したらしく、

さっぱり言うことを聞かなかったらしい。

最初、男子はそうでもなかったらしいのですが、女子の徹底抗戦の様子をみるにつけ、次第に先生に反抗するようになったらしく。

「クラスの中ぐちゃぐちゃなんよ、お母さん。」

と、息子はよく言っておりました。

具体的にどんなことが起こっているのかと聞くと。

①授業中なのに私語をする。

②授業中手紙を回す。(女子のみ)

③教科書を読む時、教科書を逆さまにもって下から読む。(器用ですね…)

④体育の時の集合指示など、全く聞かない。

⑤習字の時間に半紙に落書きをする。

などなど…。

まあ、よくあることと言えば、よくあることなんですが、

これを学級の大半の子がやっているという事実。

確かに「学級はぐちゃぐちゃ」という状態に突入しているようです。

…そうはいっても、なんだかんだで半年くらい経ったある日。

息子が興奮して言いました。

「お母さん、大変。今日、学校で先生がぶち切れたよ!!」

どうやら、大切にしているものを、女子児童に馬鹿にされたらしい。

その先生は、交換留学のような形で一年間、海外に赴任したことがあるそうで、

その時の思い出の品を、児童との切れた関係を結び直す意味も込めて持ってこられたらしい。

ところが、子供の方には、そんな教師の思いも、どれだけ大切なものかもわかりませんから、

手先でもてあそんだあげく、「キモイ」の一言で片付けたとか。。。

その心ない言動に、腹を立ててしまったのでしょう。

聞くだけで切ない話です。

自分がその先生の立場だったら、きっと、同じだけ腹を立てたに違いありません。



ところが、この話は意外な方向に転がりました。

なんと、先生に対して、

「些細なことで腹を立ててあんまりだ」
「普段から、ちゃんと指導してくれていない」

というふうに、保護者から突き上げを食らうことになってしまったのです。

保護者の声に突き動かされる形で、ほどなくして保護者会が開かれました。

たくさんの保護者が、夜の学級に集まり、先生と話し合うことになりました。

ずいぶん昔のことなので、私自身の記憶もさだかではないのですが、確か、その先生以外の学校関係者はいませんでした。

学年主任も管理職もいませんでした。

その先生と、われわれ保護者20人弱といったところでしょうか。

言いたいことがある女子児童の保護者が、怒り心頭という雰囲気で、学級の先頭に陣取っています。

後ろの方には、われわれ傍観者のような保護者がひっそりと寄り添って座っていました。

何故か、スクリーンの準備がしてあって、なにかビデオのようなものを見せられる感じでした。

会が始まって、先生が、「自分が交換留学していたときのビデオを見てほしい。」

と言われ、他愛ない外国の風景や学校の様子が映し出されました。

時間にして30分か、もう少し長かったかもしれません。

保護者も暇じゃありませんから、話し合いがいつになったら開かれるのか、ビデオ見せられながら、モヤモヤ。

ようやくビデオが終わったときは、最初よりも場の雰囲気は殺伐とし、

「なんでこんなもんみせられるんや」

と言う空気が充満していました。

保護者対応の場数はそれなりに踏んでいるもずくでも、とても声の上げられる雰囲気ではありません。

文句を言いたくて来ている保護者達には、最初のビデオが逆効果だったのは明らかで…。

そんな中、学級の現状についての話し合いが始まりました。

案の定、最前列に陣取った、一団からの、きついきつい言葉の数々。

そこまで言うか…的な、突き上げに、先生もタジタジ。

私はヒヤヒヤ。

自分がこの立場になったら、たまりません。

私は保護者として参加しているはずなのに、

目線は完全に教員目線。



最後の最後に、一人ずつ感想を述べようと言うことになりました。

私の順番も回ってきましたが、まあ、当たり障りのないことをいって、今後ともよろしく頼む的な話でお茶を濁しました。

と、そのとき。

それまで教室の片隅で静かに話を聞いていた、地味目なお母さんが立ち上がりました。

控えめに自分の自己紹介をした後、静かに語り出したのです。

「私は女の子の母親ですが、

先生のことを悪い教師だと思ったことはないし、

本当によくして頂いていると感謝しています。

今日の話の中には、先生がきちんと授業をしてくれないとか

私語を止めさせられないとか言う話がたくさん出ていたけれど、

それって、全て先生の責任なのでしょうか。

むしろ、自分たちの子供一人一人が気をつけるべきことなのではないでしょうか。

自分の子供を叱りもしないで、先生にだけ責任を押しつけ、

この場で文句だけ言ったって、学級は決して良くなりません。

ここで話し合うべきなのは、先生をどうやってサポートするかと言うことではないのでしょうか。

私たち保護者が先生と協力することが大切だという話し合いにならないと、悲しすぎます。」




私は、自分が恥ずかしくなりました。

こんなに真剣に、ストレートに、正論を言える人がいる。

私は気づいていながら、結局その場では何一つ言えなかった。

素晴らしい保護者さんでした。

その方の言葉で、場の雰囲気は一気に変わり、

最前列に陣取っていた保護者達も立場なし…という感じに。

それまでことの成り行きをじっと黙って見守っていた、おとなしめの保護者達が次々賛同する形で、

先生を応援して、その会は終了しました。


帰って息子に聞いてみると、その保護者さんの娘さんは、よく出来たお嬢さんらしく、

さすが娘のできが良いと、親もできが良い

と、当たり前のことに感心したものでございます。


時が経ち、中学生になって、あのお母さんを探したけれど、

もうお会いすることはありませんでした。

私学受験をして、

当地でも最難関と言われるお嬢様学校へ入学されたという。




そっか…こうやって、優秀な保護者が一人、また一人と消えていくのね…

と、妙に納得した出来事でした。







ある教師の世界一長~い一日。

こんにちは。

とってもお久しぶりのもずくです。

このところ、パソコンを開くのもままならないほど、多忙&疲労…

そして死亡 (;´д`)<萎ェェェ↓

…というのも、先週は、生徒指導山盛りウィークとなりまして。

それも、我々業界で言うところの、

同時多発テロ!

いや~、久しぶりに、忙しかったですわ。

もずくねえさんの長~い長~い一日。

興味の無い方も多いと存じますが、魂の抜けきった後のけだるさの中で、まったりと一人語りさせてください。



その日は、朝から3名の欠席者がおり、電話連絡がひっきりなしにもずくの元にかかってきておりました。

ギリギリ出勤のもずくですから、朝からすでにてんてこ舞い…

欠席連絡とか、電話に出た誰かに適当に伝えてくれたら良いと思うんですが、電話口まで担任を呼び出して、話したがるのは何でなんでしょう???

時あたかも合唱コンクールの練習のさなかです。朝練習が午前7時45分から行われており、そちらにも行かなければなりません。

30分間の朝練習を終えてようやく職員室に戻ったのが午前8時15分。職員朝会は午前8時20分からですから、あと5分間で一日の準備をしなければなりません。

と、そのとき。

学年主任から一枚の紙切れが…

見ると、「生徒指導関係㊙文書」

出た出た。なんか、あったようです。

「1組で、いじめ事件発生。関係者14名。本日放課後に、聞き取り調査を行う。1組の教科担任を中心に一人2名程度の聞き取りを担当お願いします。」

ひ~ヤバい。

残念ながら、1組の教科担です。これは、放課後、長くなりそうな予感。

職朝を終え、教室に上がると、女子生徒S子が泣いています。

何じゃこりゃ?

私が職員室に降りて、目を離したほんの10分ほどの間に、どうやら、男子生徒Yに嫌なことを言われた模様…

そんなん、ほっときゃ良いじゃん、と思うのは大人の考え方。

子ともにとっては、死ぬほど辛いんです。

事情を聞く。

「Y君が…合唱の時、私の口があまり開いてないって言うんですうううううう~~!!(爆泣)」

え、ちょっと待って、事実じゃん!!

事実指摘されて泣くの、ホント止めてほしい。

まあまあとなだめて、

「大丈夫、あなたが一生懸命歌ってるの、先生知ってるから。」

…と、心にもない嘘をつき、席に着かせる。

にしてもなんとなく、学級の雰囲気がおかしい。

全員黙って座っていても、担任には野生の勘がある。

これは多分、

「嫌なことを言ったYに対抗するS子派の女子と、S子の練習態度を常日頃からよく思っていないY派との確執」

と読んだもずく。

ため息が出るほどめんどくさい気分で朝会を始める。

休み時間を使って、いろんな生徒を捕まえ、事情聴取。

休み時間は10分間ですから、その間に話を聞ける生徒はせいぜい2人。自分に授業があったり、生徒が移動教室だったりすると、一人聞くのがやっとのこともあり、たっぷり午前中全ての休憩を事情聴取に費やす。

やはり、狙い通りの展開。

時間は短いが、昼休憩に当事者S子とYを合わせ、事実確認をし、関係修復の生徒指導をせねばならない。

なにしろ、放課後は使えないのである。

いじめの生徒指導…それだけで本日は8時になることが決まった。

学級のちいさないざこざは今、処理するしかないのである。


10分間で超特急の謝罪の会を終えて、次の授業に行く。

「先生、もずく先生!!」

生徒Aの声。なになに?

「さっき、昼休憩に、隣のクラスの生徒がうちのクラスに入って、黒板に落書きしました!」
 
生徒Bも言う。

「さっき、廊下を歩いていたら、3組の生徒にバレーボールをぶつけられました。」

は?バレーボール?

教室にバレーボールはないので、いろんな意味で聞き取りの必要そうな案件 持ち込んで来やがった。

放課後に…しまった、放課後は使えぬ。

これは5,6時間目の間の休憩に聞き取りをして掃除時間に指導するしかなさそうである。

ほんの1分で関係クラスの担任にこの話を伝えると授業に出向く。

すでに授業には3分ほど遅刻している。

生徒にあれほど、時間を守れと口うるさく言っておきながら、私は全く時間を守れない。

「そんなことじゃ、大人になった時困るぞ!!」

説得力の無い説教を、生徒が守っているのが不思議になるくらいである。

掃除時間のダブル生徒指導。

一つは落書き、一つはバレーボールぶつけ事件。

放課後は、例のいじめ案件である。

生徒を前触れも前置きも一切なしで、一部屋に入れる。

教員が一人付き、口裏合わせをさせないように見張っておく。

そこから一人ずつ抜いて、話を聞くのである。

聞き終わったら戻す。

集約係の学年主任に報告。

次の生徒の話を聞く。

学年主任に報告。

不幸なことに、他の生徒と話が合わない。

これが一番困る。

だって、誰が嘘をついているか、分からないから。

こういうときどうするかって?

一から聞き直すんです!!

なかなか話が合わず、結局全部合わせるまでに、7時までかかる。

学年主任が全体指導して被害者に謝罪して7時半。

その後、保護者召喚。

保護者が来るのを待つ。

加害者の保護者も被害者の保護者も呼ぶものだから、双方が出会わないよう、細心の注意を払って電話をかける。

まずは被害者の保護者をお迎えして、学校として事実説明と謝罪。

生徒を引き取ってお帰り頂く。

その後、加害者をグループ分けし、加害のレベルの低いものから召喚。

生徒に話を聞いた担当教師が保護者にも責任を持って説明・指導することになり、二人ほど保護者対応する。

ようやくそんなこんなが済んだ頃。

今朝のS子保護者から電話。

どうやら、今朝の件、保護者として納得がいかなかったらしく、学校に話をしに行きたいという。

お母さん…もう8時半ですぜ…明日にしましょうや…と言いたかったが、お越しになるそうだ。

来てみてびっくり、母親、父親、祖母に祖父。

そんなにたくさんで来るんなら、電話で言ってほしい。

こんな日で良かった。

たまたま、教員がたくさん残っているから、こちらも頭数揃えて、さっきまで保護者説明に使っていた校長室で引き続き、別件に突入。

…にしても。

いくら聞いても、納得できないことに納得できない教員団。

口が開いていない事実。
いい加減にやっている事実。
まっすぐ立てない事実。

それらの事実をすべて飛び越えて、なにゆえ、「うちの子が傷ついた」と言えるのか、いつも、不思議に思う。

そもそも、今朝の一件は、双方ともにすんなり納得したはずなのに。

保護者の方々に、事実関係と指導の内容を説明する。

そのうえで、「S子さんはなんと言っていますか?」と確認。

保護者達言う。

「いや、まだ塾から帰ってないから。」

イヤ、マダジュクカラカエッテナイカラ???


出た出た。

ほら、出た。

ちゃんと聞かずに、見切り発車で学校に難癖付けに来るんです。

何なんだろう、この感覚…。

不思議と安堵。

昼の指導が入ってないのではなく、保護者の妄想でこの話し合いが行われていることにほっとする感じ。

「お母さん、家に帰ってきたS子さんから、話聞いてからにしましょうよ。」学年主任の鶴の一声で解散。

時刻は9時。次の日の準備も何も出来ていないのに、生徒指導に明け暮れてこんな時間。今日は学年団全員残っている。

そうだ、欠席連絡していないわ…今日に限って珍しく3人も休んでいる。

一軒目に連絡すると、時間割はすでに他の生徒に連絡して聞いたという。

ああそうですか、お大事に…と電話を切ろうとすると、保護者一言。

「あのう~、明日ある英語の小テストの事前学習プリント、今日もらったって聞いたんですけど…」

ひいいいいいい!!!!

プリントを、近くの生徒に持って帰ってもらうの、忘れたああああ!!!

普段なら、別に次の日でも良いけど、

そんな大切なプリントがあるなんて、知らなかった!!!!

息をのむ学年団一同。電話のそばで、両手を合わせる英語の教師。

「…ワカリマシタ…。イマカラオモチシマス…。」

予想外の家庭訪問を3件ぶっ込んで、10時半に一日が終了。

どうですか。

これでも教師は気楽な稼業でしょうか…












懇談会が終わりました。

こんにちは。

懇談会がようやく終了したもずくです。

懇談会を乗り切る方法を、保護者目線で書かせて頂いた記事

「懇談会で結果を出す」方法。

今日は、懇談会での保護者とのやりとりの中で、印象的だったものをピックアップしてお送りします。


私語の止められない生徒の親とのケース

いるんです。

とにかく、病的に私語の止められない子供って。

多分、集中力の欠如とか、学習の理解度の欠如とか、いろいろ理由があるんだと思いますけど。

ほとんど、「止まると死んじゃうマグロ」とおんなじ原理で話し続ける生徒。

こういう子供の親に「私語が止められませんよ。」「お子さんは病的ですよ。」

と、伝えたい場合の方法。

いつも上手くいくとは限りませんが、私がよく取るのは、

①授業の中で、一番私語をしてしまう科目の成績に着目する。
②観点別評価の中で、Cがついているものを探す。(たいてい、Cがあるものです。)
③なぜ、Cがついたと思うかを生徒に分析させる。
④ほとんどの場合、反射的に「私語をしてたから。」と答える。
⑤どのくらいしてたかな?Cがつくということはずいぶん聞いてなかったのかな?と優しく問う。
⑥生徒がうなずく。
⑦保護者に、「ね?どの授業もこんな感じなので、学力がつかないんですよ。」と言ってあげる。

このパターンが多いですね。

私語を止められないってコトを伝えてあげても、保護者にそれを止めるすべはありませんから、気の毒といえば気の毒な話なんですけど。


いつもおちゃらけている生徒の親とのケース

こういうタイプの生徒、教師目線で言うと、結構いらっとするんですよ。

自分のことはちゃっかり出来る。成績も良く、発言力もある。

なのに授業中、他の生徒がまだ課題に取り組んでいるのに、答えをわざと口走ったりする。

ふざけて、授業中にあくびをする真似をしたり、教師の口まねをしたり、教師の言葉尻を捉えて揚げ足を取ったりする。

ほんと、めんどくさいと言うより、嫌い。

そんな気分にさせるやつがいます。

こういう生徒の態度を懇談で保護者に説明するのは至難の業です。

なにしろ、成績が良いんですから。

保護者は、成績が良いと、すぐに満足して、後に続く言葉を聞こうとしません。

ていうか、後に続く言葉が「私語が多い。」でも、「提出物がいい加減。」でも、馬耳東風です。

保護者がいかに成績重視かが分かる瞬間です。

しかし、こいつの保護者には、なんとかしてこいつの悪行を伝えたい…

こういう場合。

①立派なお坊ちゃんだと褒める。(親、気持ちいい)
②発言力の高さや成績の良さを、具体例を挙げながら真剣に褒める。(親、気持ちいい)
③しかし最近こんな様子がある、と気になる行動をオブラートに包まず、全部ぶっ込む。(親、驚く)
④今のままでは「勿体ない」と言ってあげる。(親、納得する)

「勿体ない」という言葉は、悪行の数々を並べて、こちらが憂さを晴らしたあとの殺し文句です。

この言葉で、とりあえず、いろいろとチャラに出来ますから、とても便利♪。

言われたことがある!という保護者さん、要注意ですよ(笑)


プリントの整理整頓が出来ない生徒の親とのケース

渡したプリントをすぐになくしてしまう生徒がいます。

そういう生徒の身の回りって、すごく散らかっています。

うちの学校は生徒一人に一つずつ、小さなロッカーが割り当てられているのですが、そのロッカーの中がもう、ぐちゃぐちゃ。

扉のない、タダの仕切り棚ですから、懇談会の前には、見栄えが悪くないよう、整理させるのですが、生徒のことですから、どの子もたいてい いい加減。

ということで、結局、私が整理し直すのですが。

この、ぐちゃぐちゃ君のロッカーだけは、整理しない。

他の保護者さんがいらっしゃるときには、布をかけておいて見えないようにしておくんですね。

そして、実際の様子を、お母さんに見てもらうんです。

お母さんは、たいてい驚かれますし、ここまでひどいとは…と絶句される場合も。

お母さんに知って頂いたからと言って、お母さんが片付けに来ることが出来るわけではないですけど。

ぐちゃぐちゃのロッカーのプリントの山の中から、

「修学旅行の積み立て金に関する申込書」

が出てきたときには、頭から湯気が出るくらい、怒ってましたね(笑)

大事なプリントが何かすら見分けられないって、もう、生存の危機レベルです。

保護者様にも危機感をもっていただかなければ。


今回は、成績をお渡しする懇談会ですから、そんなに大きな事件は起きません(笑)

懇談会で危険なのは、夏休み前とか、冬休み前のような、

成績は渡さないけど、来て頂く場合

が多いんですよね。

15分間の中で、保護者の抱えている不平や不満の出やすいタイミングなんだと思います。

その点、前期終了時の懇談は、こちらにも切り札があります。

通知表の前では、誰も、何も、文句が言えません。

水戸黄門の印籠のような、効果絶大の通知表。

本当の人間の価値は、全く測れないものにもかかわらず、振り回されている保護者さん、多いです。








気になるCMがある。

こんにちは。

最近、こんなCM、あるじゃないですか。



このコマーシャル見ると、すんごく複雑な気持ちになるんですよ。

缶コーヒーのBOSSのCM。

私自身は、缶コーヒーは飲みませんから、普段なら華麗にスルーのはずなんですが。

どうも気になる。

10年後には、今ある仕事の約半分くらいはなくなると言われていますね。

BOSSのCM見ても、すでにその波は押し寄せているらしく、働き方がどんどん変わっていく様子に、ついて行けない自分がいる。

それって、私がおばさんなせいなのか…グローバルマインドの欠如によるものなのか…それとも、「学校」なんて場所で働いているせいなのか。

なんだかよくわかんないんですが、少なくとも、このCMで謳われているような働き方は、絶対に絶対に、学校には訪れないと思う。



これを読んでくださっている方。みなさん中学校を卒業しているはずですよね。

自分たちの中学校の頃…覚えていますか?

その頃の中学と現代の中学。

何が違うと思いますか?






答え。

何も違わない。

もうね~~~~、これに尽きますよ。

あたしゃ感心します。

私が中学生だった三十数年前と、現在の中学校の三年間の流れや行事。

な~んも変わらない。

入学式があって、新入生歓迎会があって、生徒会紹介があって、野外活動があって、定期テストがあって、懇談会があって、体育祭があって、文化祭や合唱祭があって、生徒会役員選挙があって、修学旅行があって、入試があって、そして卒業式がある。

ちょこちょこリニューアルされたり、無くなった行事や代わりに入った行事なんてぇのもないわけじゃないんですけど、基本、変わらない。

学習内容については、学習指導要領の改訂の度に変化しますし、それに伴って教科書の内容も変わりはします。

しかし、根本的に、教える人間が変わらない限り、そんなに変わりゃしません。

どれだけ指導要領が変わろうとも、それを扱う教師の方が、

新学習指導要領非対応

の場合が多いですからね。

今、学校では、平成33年度から導入される新学習指導要領を見据えて、「アクティブラーニング」という言葉が現場のキーワードになってきています。

アクティブラーニング?

なんだそれ?

人というものは、誰かから受動的に教えられるよりも、自ら能動的に探求した課題の方がより深く強く学習することが出来るという。

いやいや、そりゃそうだろ?

何で今更?的なことを、「あくてぃぶらーにんぐ」という言葉に変えて、現場に持ち込む。

誰だ、指導要領考えてる奴は。

いつも思う。

その、課題探求・解決型の自発的で能動的な学習が良いに越したことないのは誰だって解ってる。

でもね。

そこに至るまでに必要な基本的な学力が、今の子供には決定的に欠けていると言う事実。

これについてはなぜ、学習指導要領には書いてないのだろうか?

現場では、日々、中学生になったにもかかわらず、小四で習った漢字すら怪しい人たちに、漢字の書き取り練習をさせている。

現場では、日々、中学生になったにもかかわらず、かけ算の怪しい人たちに、割り算の意味を教えている。

アクティブもクソもないわけですよ。

だから、中学校は、今も昔も変わらない。

ハードの部分もソフトの部分も、そんなにすぐには変われないわけです。

むしろ、変わったと言えるのは、まるで変わらないハード(校舎)やソフト(行事や学習方法)で学ぶ、子供の方です。

子供は変わった。確実に。

昔より、格段に個人主義的になり、集団に価値を見いださない。

休み時間になるとさっさと気の合う友人のところに行ってしまい、自分のクラスの生徒とは、言葉すら交わさない子供が多い。

班を組んでも、昼食時間に話すわけでもなく、班討議が盛り上がるわけでもない。

そんな乾いた人間関係で、これといって不便を感じない子供が増えた。



………あれ?


そっか…冒頭で紹介したBOSSのCM。

自分のテリトリーを守って、個別に仕事を進めるこれからの働き方のスタイル。


今の子供に、ぴったりやんけ…


やはり時代は、確実に前に進んでいるらしいです。。。。




プロフィール

もずくねえさん

Author:もずくねえさん
地方の中学校で教師をしています。平生は決して表にさらすことのない、本音の熱い部分を、お届けします。(真面目バーション)

要するに、普段、柄でもない先生ヅラしているせいでたまりにたまってるストレスの解消のため、精神の安寧のため、ここに好きなこと書かせてください的な。(本音)

あ~、清少納言の気持ち、わかるわ~納言ちゃんもたまってたんだろうな~

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